1-6 キャンピングカーのデメリット


何事にも良いところがあれば、そうでないところもあります。 キャンピングカーも同じで、良いところばかりではありません。 ここでは、キャンピングカーの制約事項、問題点も考えてみましょう。

1. 自分で運転する必要がある
当たり前のことですが、キャンピングカーはお抱えの運転手でも雇わない限り自分で運転する必要があります。 運転は身体的にも精神的にも疲れるもので、特に長距離を運転するキャンピングカーでは無理は禁物。列車やバスでは寝ている間も移動できますが、キャンピングカーは駐車して休憩する必要があります。

2. 事故の危険性がある
クルマを運転しているということは加害者にも被害者にもなる可能性があるということで、そのリスクは列車やバスでの移動に比べると大きいでしょう。 初めての土地を訪れることも多いキャンピングカーでは、土地勘の無い場所での運転となり、そのリスクも大きくなります。更に、高さがあることは常に意識して運転する必要があります。

3. 駐車する場所が必要
クルマ全般に言えることですが、観光する場合は常に駐車場の確保が必要です。 当然有料の場合もあり、その出費は必要となります。 また、必ず駐車場に戻ってくることが必要で、例えばハイキングをしながら次の目的地に行く、というような移動スタイルは取れません。

4. 夜間の安全は自分で確保する必要がある
キャンピングカーで一夜を過す場合、時には人気の無い場所に駐車せざるを得ない場合もあります。 日本は比較的安全とはいえ、やはりそれを過信するのは危険。 万一のリスクを考えて、できるだけ人気のある場所や明るい場所を選ぶとよいでしょう。

5. トイレの汚水や生活排水の処理が面倒
オートキャンプ場で排水施設がある場合を除き、トイレの汚水処理や生活排水の処理が面倒です。トイレの汚水を公共のトイレで処理することはマナー違反とされていますし、生活排水もどこに流しても良いというものではありません。
処理のためには、オートキャンプ場を利用したり、ガソリンスタンドにお願いしたりと、大変面倒です。

6. 狭い
よほど大きなモーターホームでない限り、キャンピングカーの車内は6畳間より狭いのです。この狭い空間で、しかも2人以上で長時間暮らすのは、大なり小なりストレスがあります。奥様がいつの間にか一緒に来なくなったという例も珍しくありません。

7. 車内は暑いし寒い。雨音も大きい
最近のキャンピングカーは大なり小なり断熱処理が行われており、かなり改善されたとはいえ、やはりキャンピングカーの車内はホテルや旅館の建物の部屋とは異なり、冬場の夜間は寒いし、夏場の日中は暑いです。 寒さに対してはFFヒーターの普及で改善されていますが、暑さに対してはエアコンの普及はまだまだ少ないと言えます。 また、意外に雨音が大きくて眠れなかったということもあります。

8. 大きなキャンピングカーでは運転や駐車場探しが大変
大きなクルマに乗っていると、ちょっとコンビニに立ち寄るのも億劫なものです。また5mを超えるとコインパーキングにも駐車できません。
運転に関しては、一般的に5mを超えると内輪差が気になります。ハイエースではスーパーロングになると取り回しに気を使うといわれています。大きなサイズのキャンピングカーになるほど、やはり運転には気を使います。

9. 普段乗りには適さない車種がある
特に注意する必要があるのは、地下駐車場や建物内の駐車場で、高さ制限があるところ。キャンピングカーに乗り始めの頃は気をつけていても、慣れるとついつい高さを忘れてしまうことがあります。 そのため運転席に高さ注意の張り紙をしているユーザーもいます。 
日常は通勤や買い物にも利用するという場合は、地下駐車場などに入れるモデルを選ぶと良いでしょう。 後述しますが、ポップアップルーフを持つモデルはこのような使い方の場合最適です。

10. 環境には良くない
少なくとも移動手段として考えると、鉄道よりエネルギー効率は良くありません。 ただ、そう言ってしまうとミもフタもないので、キャンピングカーを楽しみたいユーザーとしては、できるだけ環境に良い運転や使い方を心がけたいですね。

11.掃除やメンテナンスが必要
家や自家用車を持つのと同様、掃除も必要だしメンテナンスも必要です。そのためのコストもかかります。まあ、これはデメリットというよりも、楽しんで行いたいものです。キャンピングカーで暮らして気が付いた不便な点を改善したり、ちょっとした装備で便利にしたりと、DIYの楽しみもあります。

12.高価
キャンピングカーは安い買い物ではありません。少なくともベース車より高価になります。メリットのところで、宿泊代がかからないと書きましたが、初期投資にそれ以上のコストがかかります。コストセーブが目的でキャンピングカーを購入するのは間違いです。

13.運転席周りの質感と乗り心地は良くない
キャンピングカーのベース車は商用車の場合が多く、従って高価な割には運転席周りのグレード感や装備は、乗用車やミニバンに比べて見劣りします。
また、荷物を載せることを前提に設計されているため、乗り心地は良くありません。クルマとして見た場合、がっかりします。

番外 キャンピングカーは目立つ
最近キャンピングカーが増えてきたからか、キャンピングカーユーザーに対する苦情が多くなっています。 キャンピングカーに乗っていると自分の家にいるような環境のため、ついついマナーに対する考え方が甘くなってしまうのかもしれません。 
しかし、キャンピングカーに乗っていない人から見ると、キャンピングカーユーザーが、これくらいと考えることでも、大変なマナー違反と映ることがあることを理解しておく必要があります。 
ただでさえ目立つキャンピングカーで、エンジンをかけっ放しにしたり、大声で騒いでいたりするのは、一般車でやっている以上に目立つもの。その結果、キャンピングカーの駐車拒否などにつながると、結局自分たちに跳ね返ってくることになります。 キャンピングカー乗りとして、やはり十分に自覚したいものです。



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