3-3. バスコン


バスコンは、マイクロバスをベース車として内部を架装したキャンピングカーを言います。なお、バスコンというカテゴリーは海外には無く、日本特有のものです。

 コースターをベース車にしたRVビックフットの「ACSオアシスLL」

バスコンは、基本的にはオリジナルのボディをそのまま使いますが、断熱性を高めるために、後部の窓などを埋めているモデルもあります。
また、そのままの車体では窓が多すぎ、家具などを据え付けるのに支障がありますので、そのために窓埋めをする目的もあります。

バスコンのベース車で多く使われているのが、トヨタのコースターと日産のシビリアンです。また、三菱ふそうのローザや日野のリエッセⅡも使われます。日野リエッセⅡはトヨタコースターのOEMモデルです。

バスコンの長所と短所

バスコンの優位点は、室内の広さと乗り心地です。人を乗せる前提ですので、乗り心地はトラックベースとは比べ物になりません。

一方、バスコンのデメリットは、やはりその車体の大きさからくる取り回しの問題でしょう。全長6mを切るモデルもありますが、多くは6m以上あります。また、車幅は2mを超えるものばかりです。しかし、最小回転半径は、実はハイエーススーパーロングよりも小さく、予想以上に小回りが効きます。

もう一つのデメリットは、価格が高価なことです。1千万円を超えるモデルも珍しくありません。しかし、最近では装備を極力減らしたバスコンモデルも発売されており、キャブコンの上位モデルと同程度の価格で購入できるものもあります。

なお、駐車場では一般枠に入らない場合、大型車枠に入れる必要がありますので、駐車料金は高くなります。

 トイファクトリーのバスコン「セブンシーズ」





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