プレイシング350はライフウォークが製作する、日産キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしたバンコンバージョン キャンピングカー。
同社は岡山県岡山市に本拠を置くビルダーで、現在は、タウンエースベースのプレイシング エース SPと、今回紹介するプレイシング350の2モデルがオリジナルモデルとしてラインアップされている。
プレイシング350は神奈川キャンピングカーフェア2026に出展されたニューモデルで、2026年5月時点ではまだ最終的な仕様は固まっていない。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
日産キャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしたバンコンモデル。2列目に3名掛けのマルチモードシートと縦置き2段ベッドのレイアウトの組み合わせが特徴。このボディサイズで、5名が前向き乗車でき、2段ベッドのレイアウトを持つモデルは他にない。
横開き式の冷蔵庫や電子レンジが標準装備され、クルマ旅への対応も万全。さらに、車載用クーラーと300Ahのリチウムイオンバッテリーも標準装備され、最大600Ahまで増設できる。
アピールポイント
・余裕のボディサイズながら運転しやすい標準幅スーパーロングを採用
・6名が前向き乗車可能
・縦置き2段ベッドのレイアウト
・横開き式冷蔵庫と電子レンジを標準装備
・トイレルームにもなる多目的ルーム
・車載用クーラーを標準装備
・300Ahのリチウムイオンバッテリーを標準装備(最大600Ah)
ベース車とエクステリア
プレイシング350のエクステリア
ベース車は日産キャラバン標準幅スーパーロング。EXグレードなので、カラードバンパーやメッキグリル、UVカット断熱プライバシーガラス
、ヒーター付ドアミラー、インテリジェント アラウンドビューモニターなどが標準装備される。
また、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、運転席/助手席エアバッグ、踏み間違い衝突防止アシスト、標識検知機能などの安全装置も標準装備される。ボディ外側への架装はほとんど無いので、見た目は普通のキャラバンと変わりはない。
なお、現在はガソリン2WDのみ価格が発表されているが、ディーゼルや4WDのラインアップも待たれるところだ。
レイアウト
プレイシング350のレイアウト
2列目に3名掛けのマルチモードシートを設置。前向きにすると運転席、助手席、その間の簡易シートと合わせて6名が前向き乗車できる。(ただし、フロントの簡易シートは長距離には実用的ではないため、実質的には5名)後部には縦置きの2段ベッドとギャレー、最後部に多目的ルームを設置する。
同ベース車でこのレイアウトの例は他になく、チャイルドシートが必要な小さい子供を連れたクルマ旅で、プライベートな就寝スペースを望むファミリーユーザーに適したレイアウトだ。
多目的ルームがあるため、寒い夜や雨の日に車外のトイレに行く必要が無いことはもちろん、子供の急なトイレタイムにも、トイレを探して慌てる必要はない。
インテリア
プレイシング350のインテリア
展示車は明るい木目の家具とアイボリー系のシートで、全体的にナチュラルで明るい印象のインテリアだったが、インテリアカラーの選択は可能だ。照明はスポットライトがメイン照明になっており、オーバーヘッド収納の下にオレンジ色の間接光がアクセントになっている。
ダイネット
ダイネット
2列目のシートを後ろ向きにすると、テーブルを挟んで3列目のベンチシートとでL字型のダイネットになる。多少変則的な着座位置になるが、ベンチシートの端に1名が前向きに座れば3~4名が対座できる。
ベッド
縦置き2段ベッド
縦置き2段ベッドは、上段が1800x560ミリ、足元は多目的ルームの影響で多少狭くなっており460ミリ。 下段は、長さ 1860x600ミリ、同様に足元は460ミリとなっている。
ダブルベッドのような広さは無いが、就寝前に本を読んだりスマートフォンを見たりするプライベートタイムを重視するユーザーにとって2段ベッドは貴重な存在だ。
ダイネットも展開すると、1800x1200ミリのベッドになる。後部は2段ベッドがあるため870ミリと狭くなっている。なお、これらのサイズは暫定で、今後見直される可能性がある。
ギャレー
ギャレー
ギャレーキャビネットは比較的コンパクトで、天板にはシンクとフォーセットが設置されている。(写真の展示車は製作中で、まだフォーセットが付いていない)
このままではコンロを置くスペースが無いが、跳ね上げ式の調理台などがあれば調理するユーザーには朗報となるだろう。
シンクの下には各10Lの給排水タンクが収納されている。車外から直接タンクを出し入れするのは難しいが、リアゲートを開けて多目的ルームから出し入れするのが良策だろう。
冷蔵庫/電子レンジ
49L横開き式冷蔵庫が標準装備される
冷蔵庫は49L横開き式が標準装備される。冷凍室もあるので、製氷や冷凍食品の保冷も可能。クルマ旅では冷凍食品を利用することも多く、冷蔵と冷凍が両方できる横開き式冷蔵庫は必需品だ。
電子レンジも標準装備される
家庭用の100V仕様の電子レンジが標準装備されているのも、クルマ旅をするユーザーには嬉しい。電子レンジは多目的ルーム内に設置されているが、多目的ルームの扉を開けると、ギャレーのすぐ横の位置関係になり、使いやすい。
多目的ルーム
多目的ルーム
最後部の多目的ルームはドアで仕切られており、完全な個室として使える。ポータブルトイレやラップ式トイレを置いてトイレルームとすることも可能だ。小型のベンチレーターも設置されている。
収納
マルチモードシートと2段ベッドの組み合わせは、収納の面では決して有利なレイアウトではないが、プレイシング350では各所に収納を設けている。
ダイネット上部の収納
まず、ダイネット上部左側のオーバーヘッド収納。バンコンにありがちな、高さの無い収納ではなく、高さ、奥行きともある実用性の高い収納だ。写真ではロックが付いていないが、完成版ではロック機構が付く予定。
ベンチシート下の収納
ベンチシート下には走行時のヒーターが収納されているが、半分は収納になっている。反対側の2段ベッドの下段の下も収納になっている。(写真は電装システムの項を参照)
多目的ルーム右側下の収納
多目的ルーム右側にはキャビネットがあり、その上下が収納になっている。上の写真は下側(電子レンジの下)の収納で扉が付いている。
多目的ルーム右側上の収納
このキャビネットの上部にも収納が用意されている。こちらは扉が無いが、やはり扉がある方が落下の心配がなく、収納するものを選ばないだろう。ちなみにこのキャビネットの中腹には冷蔵庫が収納されている。
空調
車載用クーラーが標準装備される
車載用セパレートクーラーが標準装備される。最近のトレンドではクーラーや家庭用エアコンが最初から標準装備されているケースが多いが、バンコンではまだまだオプションのモデルも多い。しかし、プレイシング350では大容量の300Ahリチウムイオンバッテリーを含め標準装備となっているのは大きなアドバンテージだ。
FFヒーターはオプションで設置できる。マックスファンベンチレーターは標準で設置されている。
テレビ/ナビ
テレビは19型テレビをオプションで設置できる。しかし、最近ではタブレットやスマートフォンでテレビや自宅で録画した番組を見ることができ、視聴場所を選ばないのでお勧めだ。
ナビは、オプションで「ナビパック」が用意されている。これには、9インチナビ、ETC2.0、前後カメラ付きのドライブレコーダーが付属している。
電装システム
先述のように300Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備される。夜や就寝時にクーラーを使う程度なら、これで十分だ。ただし、日中にクーラーを長時間使用したり、電子レンジなど消費電力の大きい機器を頻繁に利用するような場合は、オプションで用意されている600Ahにアップグレードしておくと安心だ。
その他の電装システムでは、60Aでの走行充電、外部100V電源入力とチャージャー、1500W正弦波インバーター、そして300Wソーラーシステムまでもが標準装備されている。非常に強力な電装システムだ。
価格(2026年4月現在:千円台切り上げ:税込)
ガソリン2WDは700万円~となっている。ディーゼルや4WDは現在のところラインアップされていないが、分かり次第追記する。
付けておきたい必需オプションは、FFヒーター(297,000円)が挙げられる。冬場はもちろん、早春や晩秋でも使用する機会が多い装備だ。(ナビ関連は除く)
他モデル
キャラバン標準幅スーパーロングベースで、6名が前向き乗車でき、縦置き2段ベッドのレイアウトを持つモデルは他に見当たらない。ワイド幅スーパーロングでは、日産ピーズフィールドクラフトのジェニュイン(572万円~:車載用クーラーと300Ahリチウムイオンバッテリーはオプション)があるが、上段ベッドはオプション。
また、キャラバン標準幅スーパーロングでは、OMCのキャラバン銀河(702万円~:家庭用エアコンと200Ahリチウムイオンバッテリーはオプション)があるが、これは2列目に単座のマルチモードシートを持つため、前向き乗車は4名となっている。
まとめ
プレイシング350は、ワイド幅スーパーロングほど大きくなく、標準幅標準ルーフほど狭くない、適度の大きさのボディを望み、ファミリ―全員が前向き乗車でき、クルマ旅を楽しみたいユーザーに最適なモデルのひとつだ。
2段ベッドは就寝前にプライベートな時間を持ちたいという要望にも対応する。横開き式冷蔵庫や電子レンジ、車載用クーラーやFFヒーターと大容量リチウムイオンバッテリーは、快適なクルマ旅を約束してくれる。
かなり完成度の高いプレイシング350だが、懸案点のひとつにベッドのサイズがある。長さ幅とも広い方ではなく、足元も狭くなっている。ダイネットベッドも足元が狭くなっており、実際に横になって寝返りなどが楽にできるか確認すると良いだろう。
ただ、これらは前述のように製作途中の仕様であり、今後見直される可能性もある。このあたりが改善されれば、ファミリー向けのクルマ旅仕様車として理想に近いモデルになるだろう。
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