オアシスは日産ピーズフィールドクラフトが販売する、日産キャラバン標準ボディをベース車にするバンコンバージョンキャンピングカー。
同社は東京都世田谷区を拠点にする販売会社で、NV200バネットベースのルミーノ、キャラバン標準ボディベースのスペースキャンパー、キャラバン標準幅ハイルーフのブリランテ、キャラバンワイドスーパーロングのジェニュインなど、日産車をベースにしたモデルをラインアップしている。
近年では、レクビィとの協業により、ルミーノやブリランテなどレクビィが製作を担当するモデルがラインアップされており、レクビィの洗練されたインテリアが生かされている。
オアシスもその一つで、レイアウトや機能はレクビィのホビクルオーバーランダーⅣがベースになっているが、コンセプトは全く異なり、ラグジュアリーなモデルとなっている。
(記事中の価格は全て税込です。また装備や仕様に関してはビルダーでカスタマイズ可能な場合もありますので、各ビルダーにお問い合わせください。)
概要
日産キャラバン標準ボディ標準ルーフをベース車にするバンコンで、コンパクトなボディは日常用途にも適している。最上位グレードの「バン グランドプレミアムGX」を使用しており、ファーストカーとしても満足度が高い。
2列目に3名掛けのマルチモードシートを設置しており、5名が前向き乗車でき、更に上段ベッドで最大大人4名が就寝できるので、ファミリーでの車中泊にも対応できる。
一方、冷蔵庫や電子レンジは設置されておらず、クルマ旅というよりは近郊での行楽を楽しむシティキャンパーとしての最適解。万一の災害時には心強いプライベートシェルターとして使用できる。
アピールポイント
・コンパクトなボディながら広い室内
・「バン グランドプレミアムGX」を使用
・洗練されたインテリア
・5名が前向き乗車可能
・最大大人4名が就寝可能
・家庭用エアコンと150Ahのリチウムイオンバッテリーを設置可能(OP)
ベース車とエクステリア
オアシスのエクステリア
ベース車は日産キャラバン標準ボディ標準ルーフ(ロールーフ)。ガソリン2WD、ディーゼル2WDと4WDが選択できる。グレードは最上級のバン グランドプレミアムGX。LEDヘッドランプ、ダーククロムリモコンドアミラー、本革ステアリング&シフトノブ、ジャカード織物/合皮のシート地などの専用装備が標準となっている。(主要装備一覧はこちら)
標準ルーフなので、高さ制限のあるパーキングにも駐車でき、日常用途にも不便なく使用できる。最上位グレードなので商用車を感じさせず、満足感の高いクオリティとなっている。
レイアウト
オアシスのレイアウト
2列目に3名掛けのマルチモードシートがあり、運転席、助手席を含めて計5名が前向き乗車できる。4名が3点式シートベルトを着用可能。また、チャイルドシートを固定し、横に大人が乗車することもできる。
2列目シートを後ろ向きにして4~5名で対座でき、オプションボードを追加することにより、最大で大人が4名就寝できる。標準ルーフボディながら、4名のファミリーが車中泊できる柔軟性に富むレイアウトだ。
インテリア
リアダイネットのインテリア
ナチュラルなトーンで統一されたインテリアは、レクビィならではの優れた設計により、明るさと洗練された高級感が共存。シーリングボードに美しく埋め込まれたLEDスポットライトのお洒落な光が室内を包み込み、ワンランク上の上質なプライベート空間を巧みに演出している。
後部左側のアクセサリーボード
後部左側はアクセサリーボードで窓埋めされている。ここにはスライドレールコンセントが設置されており、2灯のライトとUSBコンセントが設置されている。
ダイネット
フロントダイネット
2列目シートを前向きにしたままでも対座ダイネットを作れるのが特徴。運転席と助手席を前方に倒し、そのシートバックを後ろ向きのシートとして活用する。テーブルを設置することもでき、ドライブの合間のちょっとした休憩タイムに便利なモードだ。
ベッド
上下段のベッド
ベッドマットは300x1280mmが3枚、450x1280mmが2枚標準装備される。ベッドボードの並べ方により、下段ベッドは最大2100mmとなる。家庭用ではセミダブルベッド以上の幅で、長身のユーザーでも足がつかえない長さだ。この場合の上段ベッドは900x1280mmで子供が1~2名就寝できる。
下段ベッドが1800mmの長さで良い場合は、上段ベッドは1200mmの幅に拡張できる。更にオプションマットを追加すると、下段が2100x1280mm、上段が1800x1280mmとなり、上下段にセミダブルベッドが設置できる。
標準装備のベッドマットを全て上段にセットすると、1800x1280mmの常設ベッドになり、2名なら2列目シートをそのままにして就寝できる。なお、上段ベッドはエクステンドスライダーを伸ばすと1800mmになる。車内に出入りする場合は短くしておくと邪魔にならない。
ギャレー
ギャレーセクション(写真:日産ピーズフィールドクラフト)
ギャレーは後部右側にコンパクトに設置されている。シャワーフォーセットが設置されており、引き出して車外で使用することもできる。カセットガスコンロが標準装備される。
シンクの下の給排水タンク
シンクの下には各12Lの給排水タンクが収納されている。リアゲートを開けて、車外から直接タンクを出し入れできる。
冷蔵庫/電子レンジ
一方、冷蔵庫と電子レンジは 設置されていない。冷蔵庫が必要な場合は、ポータブル冷蔵庫を持ち込むと良いだろう。この仕様は短所ではなく、シティキャンパーとして使用する場合は全く問題ない。
収納
後部のラゲッジスペース
コンパクトなボディなので、収納は豊富に用意されているわけではないが、ベッドボードの下は大きな収納スペースになる。ベッドボードを全て取り外せば自転車等の大きな荷物も積載できる。
空調
家庭用エアコン(OP)
高性能の薄型家庭用エアコン(ダイキンのリソラ)がオプションで用意されており、選択すると後部右側に室内機が設置される。室外機は後部車体下に設置される。
家庭用エアコンはFFヒーターとのパッケージ、あるいは、FFヒーターと150Ahのリチウムイオンバッテリーを含む電源システムとのパッケージとして用意されている。
電源システムを選択しない場合は、別売のポータブル電源か外部100V電源があるところでのみ家庭用エアコンを使用できる。オプションの電源システムを搭載すると一般的なキャンピングカーのように使用できるが、150Ahではある程度電気容量を気にしながらエアコンを使用する必要がある。
テレビ/ナビ
テレビはフリップダウンモニターがオプションで用意されている。また、ナビもオプションで用意されているが、好みのものを取り付けることができるだろう。テレビは、固定のものを設置せず、タブレットで観ると自由な位置で観られるのでお勧めだ。
電装システム
標準では、電装システムは搭載されない。その場合はポータブル電源を持ち込むか、外部100V電源を使用することになる。オプションの電装システムは高価(2,238,500円:エアコンとFFヒーター込)だが、収納スペースにすっきり収まる。ポータブル電源は安価だが、後部の荷室を占領してしまう。
オプションの電装システムを選択すると、150Ahのリチウムイオンバッテリー、走行充電、外部100V用チャージャー、2000W正弦波インバーター、室内コンセント、バッテリーモニターなどが装備される。
価格(2026年6月現在:千円台切り上げ:税込)
ガソリン2WDは576万円~、ディーゼル2WDは653万円~、ディーゼル4WDは683万円~となっている。
付けておきたい必需オプションはFFヒーターが挙げられる。また、家庭用エアコンは、現在ではほぼ必需装備と言ってよいだろう。電源の考え方はキャンピングカーを使用するスタイルによって変わってくる。(ナビ関連は除く)
他モデル
オアシスと直接競合するモデルは意外に少ない。キャラバンやハイエースの標準ボディ標準ルーフを使用し、上段ベッドを持つモデルを探すと、オアシスのベースになったレクビィのホビクルオーバーランダーⅣと、アネックスのアルテ3が挙げられる。また、縦置き2段ベッドを持つOMCのキャラバンZEROも選択肢になるだろう。
ただし、ホビクルオーバーランダーⅣは同じレイアウトを持つがコンセプトは異なり、アウトドア志向のアウトランダーだし、アルテ3は、本格的なギャレーを持つクルマ旅志向のモデルだ。
まとめ
オアシスはファーストカーとして使用しながら、休日は近郊のキャンプやイベント、あるいは車中泊を伴う小旅行に最適なモデルだ。そして万一の災害時にシェルターとしてキャンピングカーの購入を考えているユーザーには見落とせない1台でもある。
このような用途を考えた場合、オプションの電装システムよりもポータブル電源を選択した方が効率的かもしれない。災害時はポータブルのソーラーパネルを併用してポータブル電源を充電するといったことも可能になる。
キャンピングカーは何もクルマ旅やレジャー用途専用ではない。日常用途で使いながらレジャーでは寛げ、自宅のカーポートではプライベートな書斎になり、更には万一の災害時のシェルターとなることに気付いたユーザーにとって、オアシスは有力な選択肢のひとつだ。
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