キャラバン標準幅スーパーロング
キャラバンは言うまでもなく日産がトヨタハイエースに対抗して開発した商用バンで、車体サイズもハイエース同様に最も小型の標準幅標準ルーフと最も大型のワイド幅スーパーロングがある。
ただし、その中間にあるサイズは異なっており、ハイエースが標準ボディハイルーフとワイドボディミドルルーフがあるのに対し、キャラバンはこの標準幅スーパーロング1モデルとなっている。
ただしサイズはハイエースの標準ボディハイルーフより高く、全長はハイエース ワイドミドルルーフより長い。即ち、良いとこどりした「ちょうど良いサイズ」だ。近年ハイエースの供給不安により、このキャラバン標準幅スーパーロングをベース車にしたモデルが増えている。
今回はこのキャラバン標準幅スーパーロングをベース車にした、最新のバンコン7モデルを特集する。
目 次
アルテ6 :アネックス
アルテ6は、2025年のアルテ3に続き、2026年に発表されたアネックスのニューモデル。同社のバンコンラインアップには、ハイエースベースのリコルソやウィズがあるが、新たにキャラバンのラインアップとして追加された。
前向き時にもテーブルが使える
ただし、レイアウトはリコルソやウィズとは異なり、バンコンのレイアウトでは人気の、2名対座ダイネットとベンチシートの構成。更に、アルテ6の特長として上段ベッドが追加でき、ファミリーでの車中泊にも対応している。
上段ベッドも設置可能
これにより、3名が前向き乗車でき、下段で大人2名がゆったり就寝でき、上段で子供が就寝できる。クーラーパッケージ仕様車を選択すると家庭用エアコンと、最大500Ahのリチウムイオンバッテリーが装備できる。
同社のモデルに共通する洗練されたインテリアで、オプションのブラックラインのインテリアも選択できる。多目的ルームは持たないが、広々とした室内と広いベッドは長期旅でもストレスを感じさせない。
乗車定員:7名
就寝人数:大人2名+子供1名(オプションでっ子供+2名)
下段ベッドサイズ:2300×1500mm
上段ベッドサイズ:1700×1500mm
価格:823万円~(ガソリン2WD:EXクーラーパッケージプラス)
920万円~(ディーゼル4WD:同)
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イゾラ :レクビィ
イゾラはレクビィの人気モデルで、2024年にマイナーチェンジされた。最大の特徴は、後部の防水されたシャワールームと温水シャワー(オプション)。同社のカントリークラブやファイブスターセプトと並んで、バンコンで本格的なシャワールームと温水シャワーを持つユニークなモデル。
2名対座ダイネット
レイアウトは2名対座ダイネットとベンチシートの組み合わせ。3名が前向き乗車できる。ダイネットを展開したベッドはセミダブルサイズで、大人3名が就寝できる。
防水されたシャワールーム
後部にシャワールームが設置されている。シンクとフォーセットはシャワールーム内にあるが、前部の冷蔵庫と電子レンジから遠いため、オプションでエントランス横に独立したシンクとフォーセットを設置することができる。
家庭用エアコンを標準装備。電装システムは300Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備される。
乗車定員:6名
就寝人数:3名
ダイネットベッドサイズ:1830x1500mm
価格:939万円~(ガソリン2WD 特装車)
1037万円~(ディーゼル4WD 特装車)
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キャラバン銀河 :OMC
「ハイエーススーパーロングをベース車にした「銀河」は同社のフラグシップモデルで人気モデルだが、キャラバン銀河は車名通り、銀河のレイアウトをキャラバン標準幅スーパーロングに移設したモデル。ハイエース標準ボディハイルーフに移設したナロー銀河もラインアップに名を連ねている。
縦置き2段ベッドと2名対座ダイネット
このモデルの特徴は、縦置き2段ベッドのレイアウト。縦置きベッドの、身長方向を長く取れるというアドバンテージを忠実に生かしている。2段ベッドの横には2名対座のダイネットが配置されている。2列目の単座マルチモードシートはもちろん前向き乗車が可能。フロントシートと合わせて3名(補助シートを入れると4名)が前向き乗車できる。
後部の多目的ルーム
最後部にはドアで仕切られた多目的ルームが設置されており、トイレルームとしても利用できる。空調は家庭用エアコンをオプションで設置可能。200Ahのリチウムイオンバッテリーもオプションで搭載できる。
常設縦置き2段ベッドと2名対座のダイネット、そして横開き式冷蔵庫や電子レンジ窓の充実装備で、2名でのクルマ旅に最適な1台。普段は2名で使い、たまに孫を乗せて車中泊という場合も、もう1名分の前向きシートとベッドが確保されている。
乗車定員:6名
就寝人数:3名
上段ベッドサイズ:1900x650mm
上段ベッドサイズ:1900x700mm
価格:703万円~(ガソリン2WD:エアコン、リチウム別)
806万円~(ディーゼル4WD:同)
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バース :OMC
バースの位置付けは、イゾラの対抗モデルというと一番分かりやすいかもしれない。即ち、車内で温水シャワー(オプション)が使える。ただしこれを低価格で実現するというのがバースの特徴になっている。
後部のシャワールーム(OP)
具体的には、イゾラのようにシャワールーム全体を防水処理をするのではなく、床を掘り下げてここをシャワーパンとし、カーテンで囲うという手法を取っている。給湯はカセットガスを使う市販のポータブルボイラーで行う。
2名対座ダイネット
レイアウトはおなじみの2名対座のダイネットだが、キャラバン銀河の様の2段ベッドではなく、ベンチシートになっている。クローゼットが設置されているのもこのクラスのバンコンでは珍しい。
空調は車載用クーラー(クールスター)と200Ahのリチウムイオンバッテリーがセットオプションとして用意されている。
乗車定員:6名
就寝人数:3名
上段ベッドサイズ:1900x650mm
上段ベッドサイズ:1900x700mm
価格:715万円~(ガソリン2WD:エアコン、リチウム別)
811万円~(ディーゼル4WD:同)
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プラスリビン :レクビィ
2026年に発表されたニューモデル。レイアウト、シート地、家具の扉色、床のデザイン、グレードから自由に組み合わせてユーザーの好みの1台がコーディネートできる。
2名対座とベンチシート、�二の字型ベンチシート、多目的ルーム位の有無の組み合わせで4種類のレイアウトが選択できる。多目的ルームが無いレイアウトでは、広いベッドで長身のユーザーでも窮屈感が無い。
二の字ダイネットと多目的ルーム無しのレイアウト
最上位グレードのオールシーズンでは家庭用エアコンが標準装備され、全てのグレードに300Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備される。
2名対座ダイネットと多目的ルームありのレイアウト
同社はハイエースベースのバンコンを中心にラインアップしており、プラスシリーズやソランシリーズなど人気モデルが多いが、プラスリビンはキャラバンベースの新しいシリーズとなる。
乗車定員:6名
就寝人数:3名
ベッドサイズ(多目的ルームあり):1830x1500mm
ベッドサイズ(多目的ルームなし):2350x1500mm
価格:803万円~(ガソリン2WD オールシーズングレード)
900万円~(ディーゼル4WD:同)
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ブリランテ :日産ピーズフィールドクラフト
2025年に発表された同社のニューモデルで、レクビィが供給するOEMモデル。レクビィのプラスリビンのレイアウトのうち、2名対座ダイネットと多目的ルームの組み合わせに似たレイアウトを持つが、ギャレーの構成や収納など、日産ピーズフィールドクラフトのオリジナリティも垣間見られる。
2名対座ダイネット
装備はプラスリビンの最上位グレードとほぼ同じで、家庭用エアコンや300Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備される。プラスリビン同様、横開き式冷蔵庫や電子レンジが標準装備されるので、二人旅や小さな子供連れのファミリーでのクルマ旅に適している。ただし価格はプラスリビンより高価だがイゾラより安価だ。
後部の多目的ルーム
乗車定員:6名
就寝人数:3名
ベッドサイズ:1830x1500mm
価格:917万円~(ガソリン2WD)
1014万円~(ディーゼル4WD)
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プレイシング350 :ライフウォーク
木造住宅建築屋さんが製作するキャンピングカー。一般住宅建築基準に基づき、建具品質や構造、接着剤のホルムアルデヒド基準などにもこだわった内装品質が特徴。
レイアウトは他車に見られない独自のもので、縦置きの2段ベッドやギャレースタイルが目を引く。最後部には多目的ルームも設置されている。
後部のレイアウト
2列目に3名掛けのマルチモードシートを設置しており、5名(フロントの補助シートを含めると6名)が前向き乗車できるのも希少価値。今回取り上げたモデルの中では唯一。二人旅でも4名のファミリーでの車中泊も対応できるフレキシブルなレイアウトだ。
前部には3名掛けのマルチモードシートを配置
空調は車載用クーラー(One Cool)と300Ahリチウムイオンバッテリーを標準装備。サブバッテリーは最大600Ahまで増設できる。
乗車定員:6名or8名(OP)
就寝人数:4名
上段ベッドサイズ:1800x560/460
下段ベッドサイズ:1860x600/460
ダイネットベッドサイズ:1800x1200/870(未定)
価格:700万円~(ガソリン2WD)
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まとめ
2名対座ダイネットとベンチシートのダイネットスタイルがプレイシング350を除くすべてのモデルで採用されており、もはやこのスタイルはスタンダードとなりつつある。その中で、アルテ6は上段ベッド、イゾラは防水されたシャワールーム、キャラバン銀河は縦置き2段ベッド、プラスリビンは選択肢で独自色を出そうとしている。
もちろんどれが良いとか悪いとかというわけではない。上段ベッドを追加してゆったり就寝したいならアルテ6、とにかく広いベッドが欲しければプラスリビンの多目的ルーム無し、トイレルームが欲しいならプラスリビンやブリランテ、2段ベッドでプライベートタイムを持ちたいならキャラバン銀河、5名で前向き乗車する機会があるならプレイシング350、温水シャワーが欲しければイゾラやバースと、目的や必要性に応じて自分に合ったモデルを選択いただきたい。



