二人旅向けのお洒落なスーパーロングバンコン
キャンピングカーの用途は様々だが、二人(+ペット)旅は依然として主な使い方のひとつだ。ここで言う「旅」とは、少なくとも数日、時には数週間、そして長い時には数か月といった旅を指す。
今回は、このようなクルマ旅に適したハイエースおよびキャラバンのスーパーロングをベース車にしたモデル、その中でも比較的インテリアに凝ったモデルを特集する。今回ピックアップしたモデルは以下の10モデル。
目 次
リコルソ7:アネックス
2026年のジャパンキャンピングカーショーで発表されたニューモデル。従来のリコルソはワイドミドルルーフがベース車だったが、新たにスーパーロングベースが加わった。2名対座ダイネットとベンチシートのダイネットと最後部の多目的ルームの組み合わせ。このレイアウトは、二人旅を想定しながらも、もう1名が前向き乗車できることで、最近のバンコンモデルで人気を博しており、同社では初の採用となっている。
リコルソ7のインテリア
フラグシップのキャブコン「リバティ」シリーズからバンコンにいたるまで、同社のインテリアには定評がある。標準のインテリアカラーの他、同社おなじみの「ブラックライン」インテリアがオプションで選択できる。
空調と電装システムも充実しており、上位2グレードには家庭用エアコンとリチウムイオンバッテリーが、それぞれ200Ahと500Ahが標準装備される。普段は2名で使用することが多いが、たまに孫を乗せて遠出するといったユーザーに適している。
ダイネットベッドサイズ:1800 x1660mm
価格:904万円(バン ガソリン2WD 家庭用エアコン、200Ahリチウムイオンバッテリー含む)
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シェスタ:カトーモーター
ジャパンキャンピングカーショー2025で発表されたモデルで、同社おなじみの木材の暖かさを生かしたインテリアが特徴。特にシェスタをはじめ最近の同社のモデルでは、従来の特徴を受け継ぎながらも、現代的な美しさが加味され進化している。
シェスタのインテリア
リビングスタイルのダイネット、常設横置きダブルベッド、多目的ルームのレイアウト構成は他にほとんど例が無く、二人旅には理想的なレイアウトのひとつとなっている。特に同社お得意のフロントシートバックを前に倒して後ろ向きのシートにする手法は、スペース効率の向上にも貢献している。
家庭用エアコン、リチウムイオンバッテリー、FFヒーターはオプションなので追加出費が必要だが、最大400Ahのリチウムイオンバッテリーが選択でき、強力な空調と電装システムが装備できる。同社の定評のある断熱処理は、冷暖房の効率を向上させる。
常設ダブルベッド:1670x1380mm
ダイネットベッド:1350x900mm
価格:763万円(特装 ガソリン2WD)
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プラスリビン ワイド:レクビィ
東京キャンピングカーショー2026で発表されたニューモデル。同社では初となるキャラバンワイドスーパーロングを使用している。プラスリビンは、ジャパンキャンピングカーショー2026で先に発表され、レイアウト、家具色、シート色、床の柄が選択できる。洗練された同社のインテリアは定評があるが、さらにユーザーがコーディネートできるようになったのが特徴だ。
プラスリビン ワイド(2名対座ダイネット+2段ベッド)のレイアウト(写真:レクビィ)
プラスリビン ワイドでは、従来の2名対座ダイネットとベンチシート対座ダイネットのレイアウトに加え、更に縦置き2段ベッドが選択できるようになった。また、多目的ルームの有無も選択できる。
最上位グレードの「オールシーズン」には家庭用エアコンと300Ah相当のリチウムイオンバッテリーを標準装備。更に薄型310W相当のソーラーシステムも標準装備され、強力な電装システムを搭載している。コストパフォーマンスの高いモデルだ。
縦置き2段ベッド:上段 1810x730mm、下段 1830x790mm(シングルベッド時 対座ダイネットの場合 780mm)(フルベッド時、下段は1830x1720mm)
価格:817万円(特装 ガソリン2WD 家庭用エアコン、300Ahリチウムイオンバッテリー含む)
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コルドバクルーズ:トイファクトリー
現在のコルドバクルーズは2024年のジャパンキャンピングカーショーで再登場したリニューアルモデル。同社の洗練されたインテリアと人気のレイアウトが相まって、高い支持を集めている。
コルドバクルーズのインテリア(写真:トイファクトリー)
フロントシートのシートバックを活用し、車内全体のスペース効率を高めることにより、後部に広いダブルベッドを配置しつつ、多目的ルームも同時に確保している点が特徴だ。なお、多目的ルームにはラップ式トイレの「クレサナ」が標準装備される。
家庭用エアコンとリチウムイオンバッテリーは「クールコンプシステム」でパッケージオプションになっている点や、冷蔵庫が上開き式で冷凍と冷蔵が同時にできない点などには注意が必要だが、同社のバンコンの実績に裏付けられたモデルだ。
なお、現在は同社のホームページに、『現在、ベース車両ハイエースの供給不足に伴い、新規のご注文時の受注形式を一時的に「持ち込み架装」へと変更させて頂いております。』としており、「標準架装費(車両代別)5,248,000円(税込)
〜」となっている。
常設ダブルベッド:1800x1530(最大)mm
ダイネットベッド:1640x900mm
価格(2026年6月時点):833万円~(特装 ガソリン2WD)
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ダーウィンQ5:デルタリンク
2017年に登場したロングセラーモデルだが、家庭用エアコンの搭載やソーラーシステムの選択肢など、時代に合わせて進化を重ねており、さらに高級感のあるインテリアは現在でも十分に魅力的だ。
ダーウィンQ5のインテリア(写真:デルタリンク)
後部に常設横置きダブルベッドと多目的ルームを両立されているのは、先のコルドバクルーズと同様に、最大の特徴のひとつ。そのため、フロントシートのシートバックを利用した対座ダイネットを形成するのも、同様の手法を用いている。
コルドバクルーズと異なる点は、冷蔵庫が49L横開き式になっていること。冷凍と冷蔵が同時にできるため、クルマ旅には必要な、製氷や冷凍食品を保冷しながら飲み物も冷蔵しておくことができる。更に常設2口コンロも標準装備。調理をするユーザーには最適のモデルだ。
一方、家庭用エアコンはオプションで設置できるものの、リチウムイオンバッテリーは依然としてオプションリストに掲載されていない。エアコンを実用的に使用するためにはリチウムイオンバッテリーはほぼ必須なので、ビルダーに相談する必要がある。
常設ダブルベッド:1800x1400mm
ダイネットベッド:950x900mm
価格:697万円~(特装 ガソリン2WD)
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山小屋:ダイレクトカーズ
2022年のジャパンキャンピングカーショーで発表されたモデルで、ニューモデルではないが、同社らしいリアルウッドをふんだんに使った重厚で高品質なインテリアは他に見つけるのは難しい。
山小屋のインテリア
2列目と3列目に2名掛けのマルチモードシートを採用しているのも珍しく、対座ダイネットにした場合どちらもリクライニングできるのがメリットだ。後部には横置き2段ベッドが設置されている。
多目的ルームではなく収納庫になっているのが注意点だが、3列目もマルチモードシートを採用したトレードオフかもしれない。もう一つの注意点はクーラーやエアコンのオプション設定がされていない点。200Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備されるので、クーラーが設置できれば、サブバッテリーはそのまま使用できる。クーラーが必要な場合はビルダーに相談すると良いだろう。
常設2段ベッド:上段 1820x860mm、下段 1690x860mm
ダイネットベッド:1860x1160mm
価格:849万円~(特装 ガソリン2WD 200Ahリチウムイオンバッテリー含む)
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アジサシ :ホワイトトップ
現在のレイアウトになったのは2021年頃からで、ロングセラーモデルの部類に入るが、曲線を多用したレイアウトはまさに優雅な二人旅というコンセプトに相応しく、現在でも他に類を見ない存在だ。
AJISASHIのインテリア
L字型のリビングスタイルのダイネットと縦置きベッド、多目的ルームの組み合わせで、特にベッドはセミダブルベッドに満たない幅ながら、ポケットコイルのマットレスはキャブコンでも採用しているモデルは少ない。
ただし、美しい曲線のメリットは、スペース効率の面ではデメリットとなる場合もあり、狭い幅のベッドや多目的ルームへの独特の入り方、調理スペースの少ないギャレーなどは、二人のクルマ旅では多少ストレスとなるかもしれない。
常設ダブルベッド:1850x1050mm
ダイネットベッド:1700x1000mm
価格:ビルダーへ問い合わせ
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ACSリトルノオクタービアM:RVビックフット
2014年に登場して以来のロングセラーであり、白を基調とした「非日常」という言葉が最も似合う一台。現在でも、おしゃれなインテリアのキャンピングカーとして真っ先に名前が挙がる人気のモデルだ。
リビングスタイルのダイネットと後部の常設横置きダブルベッドの組み合わせ。残念ながらトイレルームにできるような多目的ルームは設置されていないが、ここは大きなクローゼットになっている。
もう一つの特徴はACS(AC Systemの略)で、これは効率の良い100Vの家電品を使うというコンセプト。例えば冷蔵庫は家庭用の大型2ドア冷蔵庫が標準装備だし、コンロもIHクッキングヒーターが採用されている。
家庭用エアコンと300Ah(オプションで600Ahまで増設可能)のリチウムイオンバッテリーが標準装備され、さらに、400W相当のソーラーシステムも標準装備されており、強力な電装システムとなっている。
常設ダブルベッド:1850x1050mm
ダイネットベッド:1700x1000mm
価格:1197万円~(特装 ガソリン 2WD 家庭用エアコン、300Ahリチウムイオンバッテリー、400Wソーラーシステム含む)
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ヤアズ:キャンパーアシスト
2024年に発表されたモデルで、キャラバン ワイドスーパーロングのスーパーハイルーフ(救急車用)をベース車に使用しているのが特徴。現在のところ、同じベース車を使用しているモデルは他に存在しない。室内高は1800mm以上あり、車内で過ごすことが多いクルマ旅では、ストレス軽減につながる。
レイアウトは前部にダイネット、後部に縦置き2段ベッドと多目的ルームの組み合わせで、縦置きを生かし1900mm以上の長さを持つ2段ベッドは、特に長身のユーザーにとって見逃せないメリットだ。
ダイネットはリビングスタイルと対座スタイルが選択できる。たまにもう1名が乗車する場合には、対座スタイルであれば3点式シートベルトで前向き乗車が可能だ。また、ギャレーには常設2口コンロが標準装備され、調理も効率よく行える。
空調は家庭用エアコンを標準装備。同社が得意とする電装システムにより、リチウムイオンバッテリーは標準で3200Wh、オプションで最大7600Whまで拡張できる。さらに、車内からリモートでオン・オフ操作ができるポータブル発電機(ホンダEU18i)を搭載可能。この「発電機がある安心感」は大きな魅力と言える。
縦置き2段ベッド:上段 1950x860mm、下段 2000x860mm
価格:1020万円~(特装 ガソリン 2WD 家庭用エアコン、300Ahリチウムイオンバッテリー、400Wソーラーシステム含む)
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T.lGlobeハイエース:T.Globe
T.Globeは、アメリカの有名なトラベルトレーラー「Casita(カシータ)」を日本仕様で輸入・販売するブランド。そのT.Globeがカトーモーターに製造を依頼し、共同開発したのが「T.Globeハイエース」だ。
T.Globeハイエースのインテリア
最大の魅力は、カシータが持つビンテージアメリカンな世界観を内装に落とし込んでいる点。一般的な国産ハイエースバンコンとは一線を画す、独特のインテリア空間に仕上げられている。
一見シンプルに見える車内だが、常設2口コンロ、40Lの横開き式冷蔵庫や電子レンジを標準装備。さらに、展示車には未搭載であるものの、車載用クーラーや最大400Ahのリチウムイオンバッテリーといった快適装備の追加にも対応している。
ダイネットベッド:1850x1700mm
価格:780万円~(特装 ガソリン 2WD )
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まとめ
優雅な二人旅を楽しむなら、広々とした室内と充実した設備を備えたキャブコンが理想的だ。しかし、トラックベースの外観に少し抵抗を感じる人も少なくないだろう。
その点、バンコンタイプでゆとりのあるスーパーロングボディなら、見た目のスタイリッシュさと快適性を高い次元で両立できる。
最近では新素材の採用やLED照明の進化により、洗練された上質なインテリアを持つモデルも豊富だ。 ぜひ自分好みのおしゃれな一台を見つけ、上質な時間を味わう二人旅へ出かけてみてはいかがだろうか。



