ウォークⅡTypeCはドリームエーティのハイエースベースバンコンキャンピングカー。
同社のウォークがハイエーススーパーロングベースであるのに対し、ウォークⅡはハイエース標準ボディハイルーフがベース車。
そのため取り回しが良く、5x2mの駐車枠にも収まる。
ただハイルーフなので、高さ制限のある駐車場などでは注意が必要だ。
ウォークⅡにはTypeAとTypeCがあり、2列目にマルチモードシートを持つTypeAに対し、TypeCはロングソファのダイネットを持つ。
前向きシートを持たないため、ふたり旅に最適なレイアウトと言える。
前部にギャレー、後部は全てロングソファのダイネットに割り当てられており、標準ボディながら広々感がある。
また、車幅方向に長い2列目シートが無いため、前後の動線が確保され、運転席から後部への移動もスムース。
ベッドは後部のダイネットをフラットにしてフロアベッドにするが、シートバックで中央を埋めるだけなので、大した労力はいらない。
後部全体がベッドになり、TypeAのようにギャレーコンソールに妨げられないので、足を延ばして就寝できる。
ギャレー前はエントランスのため十分なスペースがあり、調理しやすい。
ただ、コンロは卓上型カセットコンロを置くタイプなので、面倒ではある。
跳ね上げ式の調理台も装備されており、調理する環境が整っているので、コンロも埋め込みが欲しかったところだ。
冷蔵庫は、ポータブル式の18Lが標準装備され、エントランス左横に設置スペースも用意されている。
容量は18リッターしかないので、食材を入れておくというよりは、飲み物を冷やしておくといった使い方が多いかもしれない。
なお、残念ながら電子レンジの設定は無い。
ポータブル冷蔵庫の採用、電子レンジの設定なし、カセットコンロを採用といったことから、調理をするプライオリティは低いようだ。
長期旅の場合はちょっとした調理ができると便利なので、これらのオプション設定が欲しいところだ。
ウォークの収納は実に充実している。
まず、ハイルーフを生かして、右サイドと最後部にオーバーヘッド収納が連続する。
奥行きもあり、実用性は十分だ。
また、シート下は、左右両サイドと後部のほぼ全部が収納スペースになっている。
これは圧巻で、これだけあれば荷物の収納に困ることは無いだろう。
また、最後部のシートは跳ね上げ式も選択することができ、この場合は跳ね上げてしまうと、自転車でも積むことができるほどの広さになる。
電装系は105Ahのサブバッテリーが標準装備され、走行充電のみ標準装備。
外部100V入力は標準だが、充電はオプション。
また、インバーターもオプション。
サブバッテリーは2個まで追加できる。
外部入力での充電と省電力のインバーターは、標準装備して欲しいものだ。
走行充電はあまり期待できないので、バッテリーが少なくなった場合は外部入力充電が必要となる。
また、インバーターが無いと、パソコンの充電などちょっとした家電品が使えない。
なお、電子レンジなど大電力を必要とする家電品が無いので、サブバッテリーは1個でも問題ないだろう。
その他電装系では、ソーラーシステムがオプションで用意されている。
155Wなので、天気が良ければある程度の補完充電にはなるが、外部電源での充電の代わりになるほどではない。
ウォークⅡTypeCは、取り回しの良いボディで、かつハイルーフのため圧迫感が少なく、ふたり旅には最適なモデルの一つと言える。
収納が豊富に用意されているので、長期旅で荷物が多くても車内が煩雑になることは無い。
しかし長期旅に使うなら、埋め込みのコンロと40リッター程度の冷蔵庫、それに電子レンジは欲しい。
サブバッテリーは増設できるのだが、これらのオプションが無いと、増設してもあまり意味がない。
これらのオプションがあれば、二人での長期旅用として理想に近いモデルになるだろう。