フォーシーズは、ハイエースやNV350キャラバンをベース車にしたバンコンを専門に製作している。バンコンと言っても、ギャレーや家具が装備されている多装備のモデルではなく、シートを中心にしたレイアウトの、いわゆるコンプリートモデルが中心だ。
スマートキャンパー8+はそのようなラインナップの中で、ハイエーススーパーロングをベース車にしたバン・コンバージョンキャンピングカー。
特徴は、モデル名のとおり8名が前向きに着座してドライブできること。
8名が前向き着座してドライブできる
2列目と3列目にREVOシートを採用し、これらを前向きにセットすると運転席、助手席を含めて計8名が前向きに着座してドライブできる。
また、2列目シートを後ろ向きにすると、3列目シートとで対座ダイネットを形成し、4~5名が寛げる。
これらのシートをフラットにすると、2名が就寝できるフロアベッドになる。更に後部には上段ベッドが設置でき(標準装備)、ここでも大人が2名就寝できるので、計4名が就寝できることになる。
上下段のベッドで計4名が就寝できる
スマートキャンパー8+のもう一つの特徴は、2列目、3列目のREVOシートがバタフライシートになっており、床に設置されたロングスライドレールに乗っているので、畳んで前に押しやると後部は広いラゲッジスペースとなり、 バイクや自転車を積載することも可能だ。
前に収納されたバタフライシート
後部の両側には薄い収納ラックが設けられており、上段ベッドボートは全てここに収納できる。これにより、上段ベッドを設置していない状態でも、ベッドボードで車内が煩雑になることはない。
収納は、両サイド上部にオーバーヘッド収納が設けられており、小さい荷物を収納することができる。後部の上段ベッドが設置されている場合は、ベッド下が大きな収納スペースとなるので、大きな荷物はこちらに置いておくことができる。
両側に設置されたオーバーヘッド収納
スマートキャンパー8+は大勢が前向きに乗車して移動するのが目的で、これに就寝機能を追加したモデルなので、シンク冷蔵庫と言った装備が充実しているわけではない。電装系もサブバッテリー自体がオプションなので、走行充電や外部電源入力も全てオプションになる。しかしミニバンの延長といった使い方で、シンプルな構成を望むユーザーには適しているだろう。後部に大きな荷物も積めるので、マルチユースに使える1台だ。
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