Resort Duo Luxio EXE(リゾートデュオ ルクシオ エグゼ)はstage21が製作する、トヨタ・ライトエース/タウンエースベースのバンコンキャンピングカー。
同社は「リゾートデュオ」のブランドラインアップで軽バンコンからライトエースクラスのライトバンコンまでライナップを広げている。
ライトバンコンの中で「リゾートデュオルクシオ」は2017年2月のジャパンキャンピングカーショーで発表されたモデルで、やはりライトエース/タウンエースをベースにしている。ダイネットからベッド状態に展開すると、フロア全面がベッドとなるレイアウトを持っている。
しかし、やはりスペースの制限からギャレーを持つことはできなかった。
そこで開発されたのが、今回発表されたリゾートデュオ ルクシオ EXE(エグゼ)で、後部を延長する事により、ギャレーセクションを追加している。
その手法は大胆で、リアハッチを外し、FRPの延長部分を架装、オリジナルのライトエースが4,045mmの全長に対し4,600mmと、約55mm延長されている。
リゾートデュオ ルクシオ EXEの内部(後方)
内部を見ると、ちょうど延長された部分にシンク、冷蔵庫、電子レンジ、その他収納家具が設置されている。
ダイネットと、それを展開するベッドは従来のルクシオと同じ。すなわち、フロア全体が2100x1350mmのベッドとなり、これは家庭用のダブルベッドとほぼ同じ大きさだ。
ハイエース標準ボディ(4,690mm)とほぼ同じ全長との謳い文句なので、それならハイエースをベース車にしたほうが簡単な気がするが、コンセプトはタウンエース/ライトエースの運転のし易さ。ハイエースは運転席が高く、位置もかなり前になり、敬遠するユーザーも多い。リゾートデュオ
ルクシオ EXEはこのようなユーザーをターゲットとしている。
車幅はルクシオエグゼが1,665mm、ハイエースが1,695mmなので、こちらも多少狭いが、ライトエースでありながら、ほぼハイエースと同じフロア面積が確保されている。
追加されたスペースには、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、シンク、収納家具が配置され、全て標準装備。ベンチレーターも装備されている。なお、1500Wのインバーターも標準装備されているので、電子レンジは外部100Vではもちろん、サブバッテリーでも使うことができる。
また、同社オリジナルの簡易クーラー「冷え蔵X」に加え、180Wのソーラーシステムも標準装備している。これだけ標準装備で用意されているので、それ以外に必要なオプションはFFヒーターくらいだろう。
標準装備される簡易クーラー「冷え蔵X」
広くなった分、収納も追加されており、延長部分に収納家具を配置している。従来のシート下の収納も健在なので、ここに大き目のバッグなどを入れておくことができる。
シート下の収納
リゾートデュオルクシオエグゼは、広い室内空間を持ちながら運転しやすく、また主要な装備が標準で搭載されている。価格は399万円(税別)から。
ハイエースバンコンがこの価格で購入できるわけはなく、コストパフォーマンスの良いモデルと言えるだろう。
ただ、ネガティブな意見があるとすれば、それは恐らくエクステリアデザインだろう。後部の延長部分がどうしても取ってつけた感じで、違和感が残る。リアハッチが無くなってしまったのも、不便な点だ。
ヒップアップをするとか、ペインティングで違和感を無くすなど、オリジナルよりもカッコ良く見せるアイデアが欲しいところだ。
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