カングー(Kangoo)ポップはホワイトハウスが製作する乗用車ベースキャンピングカー。
ルノー カングーにポップアップルーフを架装している。
同社は、ホンダステップワゴンやフリードにもポップアップルーフを架装してキャンピングカーを製作しているが、同様の手法でカングーにもポップアップルーフを架装した。
カングーは、ルノージャポンでも販売されており、同社のミニバン的な存在。
ステップワゴンやヴォクシーなど国産車のミニバンから比べるとノーズも長く、乗用車に近い感じがするが、内部はそれなりに広い。
もちろん、乗り心地やインテリアなどは国産車にないテイストを持っており、そこに魅力を感じるキャンピングカーユーザーには検討に値する1台だろう。
ガソリン1.2Lながらターボチャージャー付き4気筒16バルブDOHCエンジンに6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)または6速MTを組み合わせている。
また、1.6Lエンジンと4ATの組み合わせも選択可能。
内装は、2列目シートを畳んだ上にコの字型ソファを置き、ダイネットとしている。
このコの字型ソファはマルチソファーベッドと名付けられており、その名の通り、中央を背もたれで埋めると2人用のベッドになる。
なお、ソファの前部を外し、2列目シートを起こすと、4名が着座できる。
ユニークなのは、後部のハッチを開けて使うギャレー。
左右のソファの下にコンロとシンクが収納されており、引き出して使用する。
これにより、室内のスペースがギャレーに割かれること無く、広い室内を実現している。
5ナンバー登録なので、ギャレーを付ける必要は無いのだが、それでも付いている。
ベース車がフランス車だと、遊び心も影響されるようだ。
ただし、雨の日には使えない。
カングーのリアハッチは横に開くので、残念ながら雨よけにはならないのだ。
また、道の駅やパーキングエリアで、これを引き出して使用することはできないので、念のため。
このモデルに関しては、他のモデルと比較する意味はあまり無いだろう。
なぜなら、このモデルを選ぶユーザーはフランス車だから、あるいはカングーだから選ぶのであって、日本車ベースのモデルは眼中にないのではないだろうか。
カングーポップには、「ポップ」、「ポップHOTパッケージ」、「ポップマルチソファーベッド」、「ポップHOTマルチ」の4グレードが有り、「ポップHOTパッケージ」は電装系、「ポップHOTパッケージ」は内装、「ポップHOTマルチ」はそれら両方が標準装備される。
下の表では「ポップHOTマルチ」を記載した。