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Canel(キャネル)はナッツRVが製作する、NV200バネットベースのバン・コンバージョンキャンピングカー。
同社は、セミフルコンから軽キャンパーまでラインアップする総合ビルダーだが、今までNV200バネットベースのモデルがラインアップに無かった。今回発売されたCanelは、ハイエースバンコンと軽キャンパーのギャップを埋めるコンパクトバンコンとなる。
レイアウトは、2列目にマルチモードシートを設置し、3列目シートと向かい合わせて対座ダイネットを構成する。また、2列目と3列目のシートに横方向に座り、脚を投げ出してリクライニングできるように工夫されているのが特徴。2名が車内で寛げる工夫がされている。
横向きに座って足を投げ出せるダイネット
確かに車内で寛ごうとすると、ダイネットに普通に座っているのではなく、足を投げ出して寝そべる方がリラックスできるだろう。このような「居場所」が考えられているのは嬉しい。
さらに、このダイネットを展開することによってフルフラットのベッドモードになり、2名が就寝できる。ベッドのサイズは2000x1260mmで、家庭用セミダブルベッド(幅1200mm)よりも多少広い。
調光器の付いた右側ラック
車内両サイドには、木製のラックが組み付けられており、右側には調光器、左側には引出し収納が備えられている。各ラックの上はフリースペースなので、テレビ等を置くことができる。
引き出し収納が備えられている左側ラック
なお、ギャレーは用意されていないが、ポータブルカセットコンロと15リッターのポータブル冷蔵庫が標準装備されている。
電装系は、50Ahのサブバッテリーが1個と走行充電が標準装備されるが、外部電源入力と充電はオプション。マンション住まいなどで電源が取れない場合を考えてオプションになっているが、旅行先でRVパークなどの停泊する場合は電源が使えるので、これは装備しておいた方がよいだろう。また400Wのインバーターが標準装備されるので、消費電力の小さな家電製品なら使用できる。
空調はFFヒーターがオプション設定される他、ベンチレーターもオプションとなっている。車内でガスコンロを使う場合はベンチレーターは必須の装備だ。
なお、今回の展示車ではないが、ポップアップルーフもオプションで用意されており、ルーフベッドのサイズは2200x1030mm。小さな子供を持つファミリーなら、ポップアップルーフバージョンが良いだろう。
収納は、コンパクトなベース車ゆえ十分とは言えないが、後部シート下に小さなバッグなら収納できるスペースがある。また、左側ラックには引き出し収納が用意されており、小物が収納できる。
キャネルはNV200バネットのコンパクトなボディで運転しやすく、特にボンネットがあるので、普通のミニバン感覚で運転できる。車内スペースや装備から考えると、長期旅には向かないが、二人で数日の車中泊ならこなせるだろう。
ポップアップルーフを装備すると4人就寝できるので、小さな子供がいるファミリーにも対応できる。普通のミニバンを購入する代わりにキャネルを選択すると、休日の楽しみ方が大きく広がるだろう。