Birth Nexus(バース ネクサス)はキャンパー鹿児島が製作するハイエースベースのバンコンバージョンキャンピングカー。
ハイエース標準ボディ標準ルーフベースなので取り回しがよく、限りなくミニバンに近い感覚のモデル。
エアロパーツはオプションだがこれを装着する前提で、どちらかと言うとエクステリアに重点を置いたコンセプトだ。
2列目に1200mmの3人がけREVOシートを設置しており、ミニバンと同じように日常使用ができる。
このシートは後ろ向きにセットすると、3列目シートと対座できるが、シート感の間隔は広くないため、3列目シートに足を投げ出して寛ぐという使い方が妥当だろう。
なお、3列目シートはシートバックはあるものの簡易シートで、ドライブ中は着座することはできない。従って、運転席、助手席と2列目シートに3名で合計5名が前向きに着座してドライブできる。
2列目と3列目のシートをフラットにするとフロアベッドとなり2名が就寝できる。
後部は両側に家具が設置されており、収納家具の形はしているが、扉がないため走行中に荷物が飛び出してくる可能性がある。ここには扉が欲しいところだ。
またこの家具のため就寝中の足元は多少窮屈に感じるかもしれない。
ユニークなのは後部に引き出すことができるテーブル。引き出して車外で食事ができる想定になっている。またこのテーブルは収納庫になっており、上部のボードを開けると中はちょっとした収納スペースが現れる。
車内の架装部分はこれだけで、ギャレーや冷蔵庫などの装備があるわけではなくシンプルな作りとなっている。 なお冷蔵庫は14リッター のポータブル冷蔵庫がオプションで用意されており、これをを持ち込む形となる。
空調に関しては FF ヒーターがオプション設定されている。
電装系は サブバッテリーもオプションとなっており、外部入力充電やインバーターもオプション。
バースネクサスはキャンピングカーというよりも、ミニバンの代わりにファーストカーとして使用するのが似合うモデルで、 日常使用に問題なく対応できる。
さらに休日には車中泊を兼ねたドライブに出かけることができる。
よくあるミニバンではなく、スタイリッシュで広い室内空間があり、車中泊もできるファーストカーを望むユーザーには選択肢の一つとなるだろう。
388万円(税別)という価格は、他モデルと比べると、この装備のレベルからすると多少高価に感じる。この価格にはエアロパーツが含まれていないため、展示車のエクステリアとすると、400万円を超えることになる。
もちろん、このエアロパーツとエクステリアを重視する場合はその限りではない。