Basecamp(ベースキャンプ) エアストリーム


ベースキャンプ(Basecamp)はエアストリームのトラベルトレーラー。
エアストリームは米国のトレーラービルダーで、高級トラベルトレーラーのビルダーとして知られる他、アルミ素材のそのまま使用したデザインはひと目でそれと分かる。

ただ、このベースキャンプは同社の従来の丸みのあるデザインではなく、新たな形状を打ち出した。
その理由は、このモデルが従来の豪華路線ではなく、アクティブな用途を想定していることによる。いわば、トラベルトレーラーのRVバージョンと言った位置付けとなっている。
そのため、車体自体はコンパクトに収まっており、またラフロードでも対応できるようタイヤが大きめなのが特徴。

エントランスが右サイドの他、後部にもあり、アウトドアを身近に感じる演出もされている。


レイアウトは、前部にギャレー、後部に二の字型ダイネットが配置されている。また、左側中央にはサニタリールームがある。

ベッドはダイネットを展開してダブルベッドとするが、常設ベッドが用意されていないのは今までにない試みだ。
レイアウトの配分で興味深いのはギャレースに広いスペースを割いていること。本来なら、ここに常設ベッドが来るが、ここをギャレースペースとしている。


もっともこの車体は上から見ると楕円に近く、ここにベッドを置くのは難しそうだ。同社の他のモデルでは、ベースキャンプと同じような大きさのモデルでも丸みを帯びた外観だが、上から見ると意外にスクエアな形状で、常設ベッドも問題なく設置されている。
ベースキャンプではデザインが優先されたのではないかと思えるレイアウトだ。
もちろんその分ギャレーは十分広いし、ダイネットも広いので、ベッド展開の手間を惜しまないなら、広々とした室内ではある。

サニタリールームには温水シャワーとマリントイレが装備されている。北米車はマリントイレが多いようだが、カセットトイレと多少使用方法が異なる。
また、温水シャワーはトルマのガスヒーターで水を加熱し、水と混合して適温にする。
なお、シャワーとトイレは別れていないので、シャワーを使うと便器は濡れる。
清水タンクは22ガロン、即ち83リッター程度の容量がある。


収納は、シート下のスペースがメイン収納になる。
また、ギャレーコンソールにも収納スペースが有るが、小さな食器を入れる適当な収納がない。

冷蔵庫は56リッターで標準装備だが、電子レンジはオプション。展示車には立派な電子レンジが搭載されていたが、オプションなら簡単なものを選ぶとよいだろう。
ただし、外部電源無しで使うには、大容量インバーターが搭載可能か確認する必要がある。
なお、サブバッテリーは80Ahのものが2個標準装備される。

空調は、暖房はガスFFヒーター、冷房はオプションでルーフエアコンが選択できる。
もちろん、ルーフエアコンは外部電源専用となるので、外部電源が確保できるところでしか使えない。

エアストリーム ベースキャンプは新たなコンセプトでアクティブな使い方を提案しており、トラベルトレーラーの新しいカテゴリーのように思われる。
ただ、高級トレーラだけあって価格は800万円クラスとなり、同サイズの一般的なトレーラーと比べると、極端に高価だ。
その割に常設ベッドが設定されていなかったり、他の同社のモデルと比べると高級感が今ひとつな点を考えると、このコンセプトに共感できるユーザーでないと興味がわかないかも知れない。

Link : エアストリームジャパン

 

モデル Basecamp
ビルダー エアストリーム
ルーフ架装 -
ナンバー区分 8
乗車人数 -
就寝人数 2)
けん引免許 必要
ダイネット形態 二の字型ソファ
ベッド形態 ダイネット展開フロアベッド
サブバッテリー ○(80Ah x2)
バッテリー増設 -
走行充電システム
外部100V入力/充電
インバーター OP
大容量インバーター OP
ルーフベンチレーター
サンルーフ -
コンロ ○(2口)
シンク
給水タンク ○(83L)
排水タンク ○(109L)
冷蔵庫 ○(56L)
電子レンジ OP
サニタリールーム
ポータブルトイレ -
カセットトイレ
カーテン/ブラインド
FFヒーター
ルームエアコン OP(ルーフ)
温水シャワー設備
発電機 -
ウインドウ架装 -
アクリルウインドウ -
サイドオーニング OP(テント)
ソーラーシステム OP
全長(mm) 4,880
全幅(mm) 2,190
全高(mm) 2,620
価格 798万円~

2018年2月現在  (○は標準装備/OPはオプション)
価格は千円台切り上げ(税別)

Basecampの動画はこちら

2018.5.3