stage21(神奈川県相模原市)は軽バンコン「リゾートデュオ バンロード(Van Road)」を発売した。今話題のバンライフを軽バンコンで提案している。
ベース車はエブリイバンでPAからジョインターボまでハイルーフの各グレードが選択できる。外装への架装は無く、内装へのみ架装。家具は後部の棚のみで最小限に留め、フロア面積を優先している。2列目シートを立てれば、通常の軽バンとして4名が乗車できる。
フロア全面を使用した広いベッド 右側にあるのが冷え蔵Xの送風パネル
2列目シートを畳んでその上にベッドマットを敷くという、軽バンコンに一般的に見られるレイアウトだが、ベッドサイズは1900x1250mmとフロア全体を使っており、大人2名がゆったり就寝できる。
なお、展示車のベッドマットはオレンジ色だが、ベッドマットの色や材質も選択できる。
リゾートデュオ バンロードは、単にシンプルな軽バンコンではない。バンライフを実現するために最も重要なのが電源。これをリチウムイオンバッテリーとソーラーパネルを使用することで解決している。
右がポータブルリチウムイオンバッテリー。左は冷え蔵Xの保冷部。
リチウムイオンバッテリーは400Whのポータブル型。ハイエースバンコンによく使われているディープサイクルの100Ahの約1/3の容量だが、効率が良いので半分以上の実容量が期待できる。また経年変化が少ないのも魅力だ。
正弦波300Wまで家電品を使用できるので、パソコンや携帯の充電には十分。ポータブルバッテリーなので、更に大容量のものも、置き場所さえ問題なければ使用できる。車外に持ち出して使用できるのもポータブルバッテリーのメリットだろう。
また、ソーラーパネルは軽バンコンによくある数十ワットのものではなく180Wなので、晴天ならバッテリーを数時間で満充電できる。
180Wのソーラーパネル
更に、同社オリジナルの「冷え蔵X」も標準装備。氷で冷却する簡易クーラーなので日中に冷房するといったものではないが、就寝前に車内の温度を下げるといった使い方ができる。
収納も考慮されている。後部に棚を付けて、サブバッテリーと冷え蔵Xの保冷部を設置している他、ベッドマットの下に収納スペースを設けている。
また、一般的にはオプションのカーナビも、カロッツェリアカーナビが標準装備で付いてくる。
ベッド下収納
シンプルな装備の軽バンコンは多く存在するが、リゾートデュオバンロードは、キャンピングカーで最も重要な電装について明確なコンセプトを打ち出したモデルだ。ソーラーパネルとリチウムイオンバッテリー、そして足を伸ばして就寝できるベッドがあるので、災害時の備えとしても有用だ。
価格はこれだけの装備が付いて148万円~(2WD/5MT:税別)。一般的な選択のJOINグレードは178万円~(2WD/4AT:同)、最上級のJOINターボは187万円~(同)。かなりお得感の強いモデルと言える。
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