ハイエースベースフルサイズキャブコン特集(3/4)


パタゴニア ファンルーチェ ⇨詳しい記事はこちら


パタゴニアは「セレンゲティ525」と同サイズの兄弟車的存在だが、リアエントランスを採用しているのが特徴。リアエントランスは前部に広いダイネットスペースが取れるのがメリットで、パタゴニアも対座とL型ラウンジソファを併せ持つ広いダイネットが特徴となっている。

 リアエントランスで広いダイネット

レイアウトは前部のダイネットの他、中央にギャレーとワードローブ、後部にユーティリティールームを配置する。フロアに常設ベッドは無いが、準常設のバンクベッドがあるので、二人で使用するならダイネットをベッドに展開する必要なく、バンクベッドを引き出すだけですぐに就寝できる。もちろんダイネットを展開すればここでも2名(オプションの補助マット使用で3名)が就寝できるのでファミリーにも対応できる。しかし、ファミリー向けなら常設ベッドが多いセレンゲティ525の方が適しており、パタゴニアはどちらかというと二人旅に向いている。


モビリティホーム ダイレクトカーズ ⇨詳しい記事はこちら


同社はハイエースバンコンの専門ビルダーとして、非常に多くのラインアップを持つが、2019年に初のキャブコンを投入した。それがハイエーススーパーロングをベース車にする「モビリティホーム」で、リチウムイオンバッテリーと家庭用エアコン、2400Wインバーター、160Wソーラーシステム、車外コンパクトギャレーなど、最新鋭に相応しい先進かつ遊び心のある装備を標準で搭載している。

 対座ダイネットと横置き2段ベッドのレイアウト

レイアウトは前部にバタフライシートの対座ダイネットを採用、前向きにすることもでき、フロントシートも合わせて7名が前向き着座してドライブできる。後部には横置き2段ベッドを設置しているが、上下段とも1850x1050mmと広いのが特長。フロアベッドも合わせると、全部で6名が就寝できる。もちろん二人旅にも使用できるが、ファミリーで車外で楽しみ(車外ギャレー)、ゆったり就寝することができるアクティブなモデルだ。


TR500 C-LH RVトラスト ⇨詳しい記事はこちら


同社はかつて高級路線の「TR-550 ボレロ V.MAX」やハイエースバンコン「ジョイン」などのラインアップがあったが、現在はこの「TR500 C-LH」のみがHPに掲載されている。しかし、TR500 C-LHは、「ホテルのようなインテリア」で、今までにないキャンピングカーのコンセプトを打ち出した注目すべきモデルだ。

 ホテルをイメージした室内

TR500 C-LHは完全に二人使用に割り切ったレイアウトを持ち、その中心はホテルの一室をイメージしたというツインベッド。ベッドスペースがフロアの多くを占めており、いわゆるダイネットは無い。しかし、テーブルを引き出すと、ベッドが対座ソファになりダイネットとして機能する。
家庭用エアコンや電子レンジが標準装備され、快適な二人旅を楽しむことができる異色のモデルだ

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2019.12.18