キャンピングカーで欲しい装備とは?


一度はキャンピングカーのオーナーになったり、あるいはレンタカーで使ってみた経験があるなら、ある程度自分に必要な装備が分かる。しかし、初めてキャンピングカーを購入する場合、本当に必要なものなのか分からない場合がある。そこで、キャンピングカーの装備をまとめておこう。

なお、キャンピングカーの装備やアクセサリーは、自分がキャンピングカーをどのように使いたいのか分からない場合、要不要の判断は難しい。キャンピングカーを使うイメージができていない場合は、「失敗しないキャンピングカー選び」を参照いただきたい。

以下、キャンピングカーの装備をカテゴリーに分けて解説する。

エクステリアの装備

サイドオーニング:オートキャンプ場で過ごす機会が多いなら、有ると便利。比較的簡単にセッティングできるし、撤収もすぐにできる。キャンピングカーの横でアウトドアテーブルを出して寛ぐ場合など、太陽光や雨を遮って快適に過ごせる。輸入モーターホームや高級キャブコンにはボディ一体型のものがある。
しかし、バンコンや小型のキャブコンでは重量増にもなり、使う機会が少ないなら装着しない方が良いだろう。⇨用語解説

空気圧チェッカー:タイヤに装着しておくと、無線通信により空気圧のデータを運転席で表示してくれる。キャンピングカー、特にキャブコンのタイヤバーストによる横転事故が毎年報告されており、タイヤのメンテナンスが叫ばれている。是非付けておきたい装備だ。⇨アクセサリーページ

ギャレーの装備

ギャレー:ギャレーそのものが不要というユーザーも多い。旅行中車内で調理しないなら、ギャレーのスペースは無駄そのものだ。しかし、長期旅が多いなら、ギャレーがあると何かと便利。車内でコーヒーを飲んだり食事することが考えられるので、食器を洗ったり手を洗うのに便利だ。⇨用語解説

コンロ:これも車内で調理しないなら無用の長物だが、折角のキャンピングカー、車内でおいしいコーヒーを飲みたいこともある。最近はキャブコンでもポータブルガスコンロを使うモデルが多いが、湯を沸かしたり、ちょっとした料理を作る機会が多いなら、埋め込み式のガスコンロの方が便利だ。シンクと一体になったものもある。

ベンチレーター:車内でガスコンロを使うなら必須の装備。外が寒いと換気をするのが億劫になるが、火を使うなら換気は絶対に必要。ベンチレーターがあれば、気軽に換気できる。また、夏場で車内が熱い場合、ベンチレーターを回すと多少涼しくなる。

冷蔵庫:街中で使うことが多いなら、自動販売機やコンビニがどこにでもあるが、冷たい飲み物が手に入りにくい場所に行くなら、冷蔵庫は必需品。食品を入れておくなら、40L以上のものが欲しいし、氷が必要なら、冷蔵庫に製氷機能があるか確認する。

電子レンジ:車内で調理をしないというユーザーでも、弁当を温めたり、総菜を温めるのに便利だ。スーパーやコンビニに常設してあるので、これを使うという手もあるが、いつでも加熱してどこでも食べられるという便利さは、手放せない。

 軽バンコンに装備された電子レンジ ロードセレクトコンパクト バンレボ

サニタリーの装備

トイレ:必要派と不要派がはっきり分かれる装備。必要派は主に夜間のトイレとして使うことが多いようだ。実際、寒い夜中に遠いトイレまで行くのは非常に面倒。大は使わないが小は使うというユーザーも多い。カセットトイレにしてしまうと、取り外せないので、ポータブルトイレという選択肢もある。

温水シャワー:ほとんどのユーザーは装備していないし、必要性も感じていないだろう。理由は日本には温泉や日帰り湯がどこにでもあるから。もちろん、装備するには費用も大きいし、ビルダーも敬遠しがちだ。しかし、毎日温泉を探すのは面倒だし、到着したらシャワーを使ってすぐにビールを飲みたいという場合もある。少し贅沢だが、一度使うと手放せない。

 バンコンにもシャワールームが装備できる シャングリラ レクビィ

空調関係の装備

FFヒーター:多くのキャンピングカーユーザーが最も必要と考える装備のひとつ。冬場はキャンピングカーを使わないというユーザーでも、春先や秋口には重宝する。即ち、キャンピングカーで快適に過ごせるシーズンが長くなる、ということ。⇨用語解説

エアコン:昨今の日本の暑さは尋常ではない。北海道でも真夏日になる日が多くなっている。キャンピングカーのエアコンは既に必需品になりつつある。ここで言うエアコンとは、もちろんクルマのエアコンではない。アイドリングを長く続けるのは環境に良くないし、そもそもマナー違反だ。

 ハイエース標準ボディハイルーフに装備した家庭用エアコン プラスLV レクビィ

電装系の装備

サブバッテリー:最近はポータブル電源も商品化されているので、サブバッテリーが無くても車中泊はできるが、キャンピングカーならやはり常設装備しておきたい。車内で便利に、快適に過ごすためには必須の設備だ。

リチウムイオンバッテリー:サブバッテリーとしてリチウムイオンバッテリーを導入すると、様々なメリットがある。高価な装備だが、電子レンジや家庭用エアコンをサブバッテリーで動かすなら満足度は高い。⇨用語解説

外部100V入力:オプションになっているモデルもあるが、多くは標準装備されている。キャンプ場などで100V電源が使えると、車内で家電製品が使える。なお、100V入力は標準装備だが、これによるサブバッテリーの充電機能はオプションというモデルが多い。忘れずに搭載しておきたいおきたい機能だ。

インバーター:外部電源が無くても、サブバッテリーの電気で100Vの家電品を使える装備。即ち直流12V(あるいは24V)から交流100Vを創り出す装備だ。電子レンジや家庭用エアコンを動かす場合は1500W以上のインバーターが必要。⇨用語解説

発電機:運転音が大きいので使えるケースがほとんど無いという理由で、多くのモデルには発電機を搭載する想定はされていない。しかし防音ボックスに入れ、吸排気や燃料供給も組み込むことが想定されたモデルも存在する。発電機があれば、外部電源を求めてキャンプ場やRVパークを探し回る必要はない。

 吸排気や燃料供給も組み込んだ発電機:マンボウAWB ロータスRV



キャンピングカーショーでのチェックポイント

2018.1.17