6-7. ハイルーフの架装は一つの理想形


ポップアップルーフは通常は普通のクルマに見えますが、停泊時はルーフが高くなり、解放感はもちろんですが、就寝人数も増えるという、極めて有用な手段です。
しかし、いつも使えるかというと、そうではありません。
雨や風が強い場合は、ポップアップルーフを上げるのは心配です。

その点、ハイルーフは安心です。
なお、ここで言うハイルーフとは、例えばハイエーススーパーロングや標準ボディハイルーフのように、もとからボディ形態としてのハイルーフではありません。
ルーフをカットして、FRPなどでできたハイルーフを架装したものを言います。

 RVトラスト ロイヤルJ

ハイルーフの利点はボディとの一体化です。
雨が強くても水が浸入する心配はありませんし、風が強くても煽られることはありません。
もちろん断熱性でも有利ですので、暖房や冷房も効率よくできます。
なお、ルーフが鉄板の場合と比べ、FRPのハイルーフを架装した車内は夏の炎天下での暑さにかなり差があります。

また、ハイルーフ部がルーフベッドになるモデルもありますので、この場合は就寝人数を増やすことができます。
ルーフベッドがあれば、フロアのレイアウトは自由です。
フロアにベッドを作らなくても2人ならルーフベッドで就寝できますので、就寝前にダイネットを展開する必要もありません。

更にハイルーフは、ポップアップルーフと違い、ルーフベッド空間が常に存在しますので、寝具をそのままにしておけます。
走行中は、ルーフベッド部に荷物を置くこともできます。

このように、ハイルーフは全天候、断熱、ベッドの常設という面で、特にバンコンには理想的な形態と言えます。

もちろん、その裏返しは弱点となります。
即ち、ポップアップルーフのように低くできませんので、高さ制限のあるパーキングには入れません。
また、大なり小なり目立つ方向のスタイリングになりますので、目立つのを嫌うユーザーにはお勧めできません。

ハイルーフを架装するモデルはポップアップルーフほど多くありません。
快適性の面ではキャブコンまでは行きませんが、ノーマルボディのバンコンよりは格段に優れていると言えます。