6-2. バンコンの対座ダイネットはファミリー向け


バンコンによく採用されているレイアウトが、フロントに対座ダイネットを持つタイプ。
一般的には2列目にマルチモードシートを採用して、これを後ろ向きにセットして前向きの3列目シートと対座ダイネットを形作ります。

マルチモードシートは前向きになったり、後ろ向きになったり、あるいはまたフラットにしてベッドになったりと、大変便利です。
前向きにすると、ミニバンのように普通に数名で着座でき、ドライブできます。

 オーエムシー フレンズのダイネット

ミニバンと同じように使えるので、ハイエースやNV350キャラバンベースのキャンピングカーをミニバンの代わりに購入して、平日は仕事や子供の送り迎えに使用するユーザーも多いでしょう。

従って、平日は日常用途に使い、休日はファミリーで車中泊を伴うドライブと言った使い方をするユーザーにお勧めです。

しかし欠点もあります。
何より、モード変更が大変です。
例えばダイネットからベッドに展開する場合、テーブルに乗っている食器などを片付け、テーブルを外し、シートを展開します。
展示会などでは簡単にやっているように見えても、実際は人がいて、モノがある状態でやらなければなりません。
雨が降っていたら、車外に出て作業することもできません。

もう一つの欠点は、前後の動線が、マルチモードシートにより途切れること。
横に広いため、前後の移動はシートの横をする抜けるか、シートを乗り越えていく必要があります。

従って、このレイアウトはファミリーで使用する場合のレイアウトと考えた方が良いでしょう。
二人で使用することが多いのにこのレイアウトを選ぶと、毎日のベッド展開が大変になります。
そのため、常時フラットにしてベッド状態にしているというユーザーも多いようです。



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