4-1-2. 日産NV350キャラバン


2012年にフルモデルチェンジし、現在は5代目です。
2001年に発売された旧キャラバンは、200系ハイエースの出現によりキャンピングカーのベース車として次第に使われなくなり、このクラスのキャンピングカーのベース車はハイエース一色といっても良い状態になっていました。

リニューアルされたNV350キャラバンは、ハイエースを強く意識したスタイル、ラインアップで、新開発のディーゼルエンジンや洗練された乗り心地など、最新モデルにふさわしい出来栄えとなり、現在ではスタンダードバンコンのベース車としてその数を増やしつつあります。
ただ、やはりまだまだハイエースの方が車種が多いことは否めないでしょう。
キャブコンとして使われている例も、まだありません。(2018年10月現在)

●ボディタイプ
ハイエース同様、ボディ形状は箱型、キャブオーバーで、ボディの種類は3種類の全長と2種類の車幅、2種類の車高の組み合わせで、以下の3種類があります。

・ロング標準幅標準ルーフ(4,695mmx1,695mmx1,990mm)
・スーパーロング標準幅ハイルーフ(5,080mmx1,695mmx2,285mm)
・スーパーロングワイド幅ハイルーフ(5,230mmx1,880mmx2,285mm)

ハイエースと異なるのは標準幅スーパーロングの存在。その代わりハイエースには標準ボディハイルーフとワイドロング、そしてスーパーハイルーフが存在しますが、NV350キャラバンにはありません。

ロング標準幅標準ルーフ


ハイエースと同様、4700x1700x2000mmの4ナンバー枠をいっぱいに使ったボディサイズ。
基本的に商用車なので当然ですが、箱形のボディで特徴は出し難く、どうしてもハイエースに似てしまっています。しかし、そんな中でも、新しさを出したデザインで、どこか流麗な外観となっています。

スーパーロング標準幅ハイルーフ


ハイエースには無いボディサイズで、標準幅ながら車長を385mm長くしています。
スーパーロングと名付けられていますが、ワイドスーパーロングより全長が短くなっています。
あえてハイエース標準ボディハイルーフと比較すると、車長方向と高さ方向に余裕が生まれます。これを特徴とするモデルが増えてきましたが、やはりハイエースの方が多くのモデルが存在している状況です。

スーパーロングワイド幅ハイルーフ



ハイエーススーパーロングと車幅は同じですが、ハイエーススーパーロングよりも150mm短い全長です。取り回しで評判の良くないハイエーススーパーロングに比べ、最小回転半径が6m(ハイエースは6.3m)と多少小さくなっていますが、やはり狭い場所での取り回しは簡単ではないでしょう。キャンピングカーとしては、ハイエースが圧倒的に優位に立っていますが、徐々に増えてきました。

エンジン

2L、2.5Lの2種のガソリンエンジンと2.5Lのディーゼルエンジンの計3種のエンジンから構成されます。
標準ボディバン2WDは2Lガソリンか2.5Lディーゼルから選択可能。
標準幅スーパーロング2WDは2.5Lガソリンか2.5Lディーゼルから選択可能です。
また、ワゴンはガソリン2.5Lのみ、マイクロバスは2.5Lガソリンか2.5Lディーゼルから選択できます。

ミッション

当社、キャラバンのアドバンテージは5速ATでした。
4速ATしかなかったハイエースに対して大きな優位点だったのですが、2014年にハイエースは6速ATになりましたので、この優位性は今はありません。

4WDはバンにのみ設定されており、標準ボディ、標準幅スーパーロング、ワイドスーパーロングそれぞれに設定されていますが、ワゴンとマイクロバスでは4WDは設定されていません。

ハイエースの場合、ワイドボディでディーゼルの4WDの設定はありませんでしたが、キャラバンではこれが可能となります。
ただし、逆に4WDは全てディーゼルとなってしまいます。
なお、キャラバンの4WDはパートタイム、ハイエースの4WDはフルタイムです。
パートタイム4WDは通常は2WDのため燃費面で優位性があります。
一方フルタイム4WDは通常の路面状態でも走行安定性が優ります。
また、パートタイム4WDは、通常の路面状態ではスイッチで2WDにする必要があります。

パーキングブレーキ
キャラバンはマニュアルミッション車を除いて、足踏み式のパーキングブレーキを採用。ハイエースは未だにステッキ式のパーキングブレーキを採用しており、時代遅れ感があります。

キャンピングカー、特にバンコンのベース車両として確固たる地位を築いているハイエースの存在があるため、なかなかハイエースの牙城を崩せないというのが現在の状況です。特にNV350キャラバン発売当初は大きな優位点であった5速ATは、ハイエースが6速ATを装備したことにより、薄れてしまっています。



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