2-2. 運転は難しくないの?

 運転席が高いのでむしろ運転しやすい バンテックの「コルドバンクス」

キャンピングカーショーで現車を見ると、背の高い大きなクルマが多いので、自分にも運転できるだろうかと不安になるかもしれません。
日本は狭い道が多く、観光地などでも入り組んだ道を行く必要がある場合があります。また、コンビニやスーパーの駐車場で駐車するのも、大きいクルマでは苦労します。なので、あまり大きなモデルは、もし運転に自信が無いなら避けた方が良いでしょう。

長いキャンピングカーは内輪差に注意

具体的に言うと、ハイエースクラスならスーパーロング、キャブコンなら6m近い車長を持つモデルは、内輪差や車幅に気を付ける必要があります。
ハイエーススーパーロングの場合は、車長が長いのに加え、回転半径が大きいこともあり、切り返しが必要な場合があります。
また6m近いモデルは、やはり内輪差を気にしながら運転する必要があり、狭い道から広い道に出るときなど、注意が必要です。

 ハイエーススーパーロングのバンコン カトーモーターの「ブルームーン」

ハイエースのワイドモデルの車幅は1,880mmです。初めて運転すると、最初は気になりますが、意外にすぐに慣れます。
標準ボディかワイドボディかで迷っている場合は、駐車場に問題なければ、ワイドボディのほうがお勧めです。車内空間は、もちろんワイドボディの方が余裕があるからです。

ミニバン以下のキャンピングカーなら気軽に運転できる

それでもやはり小さ目のボディの方が安心、という場合には、ライトエース/タウンエース、NV200バネットなどのベース車を選ぶと良いでしょう。
これらは軽以上、ハイエース未満のボディサイズで、車内もそこそこ広く、ふたり旅ならなんとか対応できます。
これらをベース車にしたキャブコンなら、更に広い室内が期待できます。バンコンでも、ポップアップルーフやハイルーフを架装すれば、室内高も高くなり、余裕の室内空間になります。

常に車高を意識して運転する

キャンピングカーの運転で注意するのは、むしろ車高です。
運転に慣れてくると、ついつい車高が高いことを忘れてしまい、ミニバンを運転している感覚で侵入してしまうことがあります。
木の枝程度なら、ちょっとした擦り後が残るくらいで済みますが、高さ制限や、軒先のある駐車場、ちょっとした庇がある家屋の横などにぶつけてしまうと、大きなキズになってしまいます。
キャンピングカーを運転するときは、前5、後ろ3、上2くらいの注意力が必要です。
乗用車では、あまり上を気にすることは無かったと思いますが、キャンピングカーでは、常に上を意識していることが重要です。

 左ハンドルの輸入モデル ニースマン+ビショフの「SMOVE」 

キャンピングカーの左ハンドルはむしろ運転しやすい

輸入車では左ハンドルの場合や、左右ハンドルが選べるモデルもあります。
輸入車の場合は、比較的大型のモデルが多いので、運転には注意する必要がありますが、左ハンドルは慣れると意外に運転し易い場合があります。
例えば、狭い道でのすれ違いなどの場合、左にいっぱいに寄ることができます。
自転車やバイクを追い越す場合、あるいは歩行者を追い越す場合も、左ハンドルならより正確に距離が把握できます。
また、狭い道から広い道に左折で出る場合も、内輪差を把握し易いというメリットがあります。
車幅が広いキャンピングカーだからこそ、左ハンドルを選ぶという選択肢もあるのです。

もちろん、左ハンドルに慣れていないので不安だという場合は無理にということはありませんが、試乗車がある場合は試してみるのも良いかもしれません。
欧州モデルでは、以前はマニュアル車が多く、さすがに左ハンドルのマニュアル車は閉口しますが、最近ではAT車やマニュアルでありながら自動変速してくれるセミAT車もありますので問題ないでしょう。

 

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